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働く人の多様性研究グループ

 

働く人々の多様性研究グループ

研究グループの特色

現代の労働の多様性に合わせて、問題解決型の研究を推進できるよう、人間工学、疫学、健康科学、心理学、衛生学等を背景としたグループに再編し、働く人の多様性研究グループとして取り組んでまいります。

  • 職場環境リスク・教育 研究チームは、職場環境のリスク(危険・有害性の度合い)の評価手法を検討し、現場状況に則したリスクアセスメント・マネジメントに関わる研究開発を 行っています。また研究成果を生かし、作業環境測定士や衛生管理者などの養成教育を実施しています。
  • 人間工学研究チームでは、安全で快適に働ける職場の実現を目的として、以下の研究活動を実施しています。例えば、職場の特性に応じた人間工学的な問題の調査と対策の提言、 使用環境・状況を考慮した機器のユーザビリティの最適設計、職業ドライバ・営業ドライバの交通安全対策や仕事でおこなう自動車運転の安全に関する管理・教育のあり方を調査研究に基づいて提案します。

研究者

重点課題研究

  • REAL(Roken Ergonomic Assessment & Learning)は、働く人々の安全と健康を守るための人間工学的な製品評価と職場の改善を主眼とした、労働科学研究所 エルゴノミクス研究センターの事業で、働く人の多様性研究グループが他の研究グループと連携しながら取り組んでいます。
    • 人間工学研究グループを中核として、外部研究者と連携をして、さらに広範な人間工学的領域における調査・研究を推進しています。
    • 労働科学研究所が88年間培ってきた知見とノウハウに基づいた社会貢献を図ることを目標として、現場志向の人間工学的研究の方法論や成果を体系的に整理し、サービスの提供方法を工夫しました。
      • 製造業における作業負担軽減
      • 目的に応じた椅子のデザイン要件に関する実験的研究
      • 職業ドライバーの交通事故防止対策
      • 職業ドライバーの健康管理
      • 職業ドライバーの過労運転防止対策
  • 産業保健におけるリスクアセスメント・マネジメント手法の構築・適用
    • 労働安全衛生マネジメントシステムについては、厚生労働省告示指針やILOガイドラインなどが既に公開され、現場に則したリスクアセスメントとそ れに基づくマネジメントをどのように行えばいいかが注目されます。このような状況を踏まえ、具体的な危険有害要因についてのケーススタディを積み重ねま す。その上で、現場の複合リスクに対応した的確なリスクアセスメントと有効なマネジメントのあり方を検討します
      • 建築物解体時のアスベスト抑制対策のための技術支援
      • 作業者の自主対応などを利用した環境有害物の曝露低減手法の開発
      • 微粒子がもたらす職場環境リスクの現場対応システムの構築

最近の主な研究課題と研究成果

  • REAL(Roken Ergonomic Assessment & Learning)
    • 公共空間-認知特性(駅の鉄道券売機の操作特性) 
      • 本研究では現実の切符券売機を用いる際の若者と高齢者の行動を比較しています。「使いやすい券売機」の特性を探るための研究方法として、現実の券売機を 対象とすることが有効であると考えたからです。そのため、結果的に券売機の評価という側面が生まれましたが、特定の券売機の優劣をつけることが本研究の目的ではないことを最初に強調しておきます。詳しくはこちら
    • 一般用使い捨てマスクの漏れ率と使用感に関する評価 
      • 成人の被験者19名を対象に、マスクA(新方式の接着シール型)とマスクB(耳掛けのある従来型)の着用実験を行い、マスクの漏れ率、使用感などを人間工学的に評価しました。漏れ率の測定には労研式マスクフィッティングテスターMT-03(図1)を使用しました。詳しくはこちら
  • 個人曝露濃度連続測定による職場環境改善調査
    • 粉じんや化学物質などの個人曝露濃度の連続測定を実施し、職場環境の改善に貢献しています。粉じん職場では、たとえば、プッシュプル型換気装置の 性能評価と曝露濃度の改善を目的に個人曝露濃度の時間変動を測定したところ、間欠的に著しく高い濃度ピークが観察されました。これは、外気流の一部が作業 者の前面で乱気流を生むことにより、ヒュームが呼吸域に拡散したためであったことを明らかにしました(参考文献9、10)。さらに、作業者の動作や姿勢や ワークによる新たな気流変動の個人曝露への影響と作業環境改善についての研究を進めています。また、化学物質の取り扱い職場でも、個人曝露濃度の連続測定 を実施し、高濃度出現作業を特定し改善提案を行っています。
参考文献
  • 原邦夫、熊谷信二、中明賢二:蒸気・ガス状化学物質の職業性曝露濃度を推定する数理モデルの応用−曝露アセスメント・健康リスクマネジメントのために−、 労働科学、 77(11) 439-461、 2001.
  • 原邦夫、伊藤昭好、原田幸一、宮北隆志、魏長年、上田厚:新築住宅の室内ホルムアルデヒドおよび揮発性有機化合物濃度の経時変化、室内環境学会誌、3(1)、45-50、2000.
  • 原邦夫、中明賢二:室内で気中に噴霧された化学物質の気中濃度変動に及ぼす揮発性の影響、労働科学 78(4): 203-208、 2002.
  • 村田 克、伊藤 昭好:個人曝露粉じん濃度の連続測定によるプッシュプル型換気装置の換気効果の改善、労働科学 2001、77(7)、 271~277。
  • 村田克、木村菊二:個人曝露粉じん濃度のリアルタイム表示および警報システムの開発.労働科学、78(6)、317~320、 (2002).
  • 原邦夫、中明賢二:有機溶剤の個人ばく露濃度測定の試み・作業環境・22(5)・55-62・2001 12.
  • 原邦夫:曝露の連続測定によるリスクマネジメント、働く人の安全と健康、3(10):984-986、2002.
  • 原邦夫:化学物質のリスクアセスメントの実際、労働の科学、58(11):653-657、2003.原邦夫. 職場で使える化学物質対策のための手順とポイント. いのちと健康1997; 367:10-14.
  • 小木和孝監修、川上剛、原邦夫、伊藤昭好:すぐできる労働安全衛生マネジメントシステム、労働科学研究所、2002.3.
  • 原邦夫:安全衛生リーフレット(8)・労働安全衛生マネジメントシステムの活用、自治体労働安全衛生研究会、2000.10.